基本的にお多芽はお祝いのときに使用することになりますが、ふろしきを使用するような場合と使用しないパターンがあるので注意が必要です。
結納や結婚祝いなどを受け取るときに、ふろしきに包まれているような状態で渡された場合は、それを使用してお多芽を包んだ状態でお返しすれば問題ありません。
しかし祝儀袋だけを頂いたような場合は、切手盆に乗せたような状態で渡せば大丈夫です。基本的に少人数だけ対応するような場合は、ふろしきを別途に用意して包むようなこともできますから、より相手に敬意を示すことができます。
ふくさなども用意することができれば、完璧な状態にはなりますが切手盆に乗せていれば、そのようなものを用意しなくても問題ないです。
一般的には相手が包んでいればその包んでいるものを利用することになりますし、包んでいなければそこまで焦る必要もありません。結婚式場でたくさんの人が祝儀袋を持参するようなことも最近では珍しくありませんから、すべて丁寧に対応するのは困難だと考えられます。
そのため最終的には各自で判断してお多芽などを用意するのが大切になりますし、大量に用意する場合はそれ相応のコストが発生することも覚悟しないといけないです。
由来を理解しておくのも大切
おための由来にはいろいろな説がありますが、基本的に贈り物を頂いたときに少しお返しをするようなことが該当してきます。
昔はお菓子をお重箱に入れることで贈り物にするようなことが多かったのですが、お重箱を綺麗に洗ってお返しをする意味を込めて、お菓子などが入っていたお重箱に半紙などを入れてお返しすることがありましたから、そのようなことがおための由来につながっていると考えられています。
昔は現金ではなく半紙など入れた状態でお返しするようなスタイルになっていましたが、おための由来通りに現在でも現金を半紙に包んだ状態にしないといけませんから、由来をしっかりと理解しておくのが大切です。
元々はふろしきに包むような決まりはありませんが、京都では昔からふろしきに包むようなスタイルになっているので、地域によっても違いがあります。
そのため実際に結婚などをするときに、お祝いなどをするような場合は、地域のルールを理解しておくのも大切です。元々の由来は贈り物に頂いた人に対して、綺麗にお返しするような気持ちが含まれていますから、当然ながら綺麗なふろしきを用意しておくことができれば、喜んでもらえると考えられます。